- げんし
- I
げんし【元史】中国, 二十四史の一。 元代の紀伝体歴史書。 二一〇巻。 明の宋濂(ソウレン)・王褘(オウイ)らの撰。 1370年成立。 本紀四七巻・志五八巻・表八巻・列伝九七巻。 誤謬・疎漏が多く, 清代以降, 何人かの人が補修を試みた。IIげんし【元始】物事のはじめ。 おこり。 また, 年のはじめ。III
「其の~を思ふに, 已に彼の社に在り/盛衰記 45」
げんし【元子】皇太子。 太子。IVげんし【元巳】「上巳(ジヨウシ)」に同じ。Vげんし【元詩】中国, 元の時代の詩。VIげんし【原始】(1)おおもと。 はじめ。 元始。「基督教の~に遡りて/海潮音(敏)」
(2)自然のままで, 未発達・未開発の状態。VII「~のままの生活」
げんし【原姿】もとの姿。VIIIげんし【原子】〔atom〕(1)物質を構成する基本的な粒子。 一個の原子核とそれをとりまく何個かの電子とから構成される。 大きさは半径 10-7~10-8 センチメートル。 原子の化学的性質は主としてそれのもつ電子の個数で定まる。(2)(通俗的に)原子核。(3)〔哲〕 ギリシャ哲学で, これ以上不可分と考えられた, 事物を構成する微小存在。 アトム。〔明治期には「元子」とも書かれた〕IXげんし【原紙】(1)謄写版印刷の原版に用いる蝋(ロウ)を塗った紙。「~を切る」
(2)加工紙・変性紙の製造原料となる紙。Xげんし【原詩】翻訳・改作などをする前の, もとの詩。XIげんし【原資】(1)もとで。(2)財政投融資に向けられる資金源。XIIげんし【幻視】実際にはないものが, あたかもあるように見えること。XIII「一時~幻聴を起すに至る/百物語(鴎外)」
げんし【減資】企業が資本金を減ずること。⇔ 増資XIVげんし【玄旨】奥深い内容。 奥深い道理。XVげんし【言詞】ことば。 言辞。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.